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私の目線の広告業界

広告会社に勤める若手広告マンの見ている世界.理想と現実のギャップを埋めるために活用ください,

広告は実験。広告費の無駄遣いはない。

今日はわたしたち広告マンと広告を出すクライアントの永遠のテーマについて。



「ひとつも広告を出さなければ誰もこの商品を知り得ない。
だけど効果(商品が売れる、問い合わせがある等)があるかないか分からないから、やっぱりどの広告にも金は出せない。」


こういうお悩みをお持ちのクライアントは結構います。
何を言うてるんだ?と思いますけど本当に結構いらっしゃる。
当の本人が事業主で予算のボリューム感がリアルに見えている人は尚更そう考えてしまうようです。


でも、「絶対に効果がでる!」
当然ながらそんな完璧な媒体はないんです。
強いて言えばとにかく金をかけて広く露出をし続けることですかね。
完璧な媒体なんて、あったら誰もマーケティングなんかで苦労しない。


そんなクライアントを納得させてお金をいただくために私たちは出せる限りのデータなどは出します。(この広告のある場所は一日に何人の人が通りますよ…とか過去にこんな事例がありましたよ…とか)


…でも都合の良いデータって滅多にないんですよね。たとえ前例があっても他社で同じ効果が見込めるかは分からないですし。あとは媒体社もそんなことをする予算がない。
万一調査をして、誰も見てないわ…みたいな結果が出たらそれはそれでマズいですし。


テレビやラジオなどの調査を行っている媒体や、広告を見た人をカウントできるインターネット広告はその例外となりますが、新聞、雑誌、フリーペーパーなどの紙モノや、駅や電車内のポスターのようなものは難しい。

厳密に言うと、これらも調査しようと思えばできるのですがそこにもそれなりの調査費がかかってしまいます。(当然のことですが)


でもこの商品を、社名を、広めたい。広めなくてはならない。

となると、実験するしかないんです。
良さげな媒体を試してみる。
広告費を払った結果、商品が売れなかったとしても、お客が来なかったとしても、

・この媒体は効果がなかった。
・この媒体はお客様から見たという声が多いから続けてみよう
・今回は効果はなかったけど、お客様の反応は良かったから続けてみよう
SNSでキャンペーンをしてみたが、意外と予算をかけなくても自分でできるかもしれない。


こんな風に広告計画の指針となる情報がどんどん出来てきます。

「広告なんか出して終わりじゃん」という方もいますが、出して終わりではないです。次の道を指し示してくれますので、広告にお金を出す価値はあると思います。

アタリかハズレか、のギャンブルでもないし
リターンもある。


広告は値段が高いので
どうしても「必ず成功しなければならない」と考えてしまう方が多いように思います。



実験なんかしてるほど予算に余裕ないから!

という声が聞こえてきそうですが
でもやはり必ず当てる方法なんてないんですよね。諦めるか、ほそぼそと安い広告費で出せるものを出し続けるか、自社でSNSなどを駆使して頑張るしかないです。
無駄遣いすることはないです。その広告が無駄だったということが分かっただけで儲けものです。次からは同じ轍を踏まなくなるでしょう。


広告ははっきり言って実験であって、
実験結果を得て試行錯誤をすることで
よりよい広告の結果を出せるのだ。
そこに広告の真の価値があるのだ。

ということがもっと多くの人に伝わればなぁと思います。