私の目線の広告業界

広告会社に勤める若手広告マンの見ている世界.理想と現実のギャップを埋めるために活用ください,

媒体つづき:日常的な業務は?

ダラダラと続いてしまいましたこのシリーズ。


媒体がやっている日常的な業務として、クライアント→営業と発注が来ると媒体はそれを媒体社や局に伝えて見積もりをもらうという仕事があります。新聞や雑誌について、見積もりをとるスペースは、目で見れるものなのでここの面(ページ)でこの大きさの広告なら何円です。

と一発でわかりますので問題はありません。(ただ、媒体から媒体者への料金交渉の仕事などが付随してくることが多いです)

ではテレビやラジオだったら?

どうやってクライアントはCMを流す場所を決めるのでしょうか。
何を基準にどうやって見積もりを取るのでしょうか。




"どうやってクライアントはCMを流す場所を決めるのでしょうか。"の答えとして、

・とにかく多く流したい!(安い代わりにどこにでも流すフリースポット)
・視聴率の良い所だけに流して効率化!(視聴率を計算して流す番組も検討する)
・特定の番組の放映時間に流したい!(番組提供)

主にこの3つがあります。

そして圧倒的に多いのが視聴率の良い所だけに流したいという要望です。
人が見てない時に流しても意味ないじゃん。という考え方ともいえます。

視聴率はビデオリサーチ社という大手広告代理店とテレビ局などが出資した会社が測定をしています。これでこの番組をどのくらいの人が見てるかということを数字にしています。

テレビやラジオCMを買うということはこの視聴率(聴衆率)を買うということとイコールでもあります。

見積もりは
・月額
・テレビ、ラジオ局ごと
で出します。

また詳しく記しますが、
新聞のテレビ番組表みたいな紙があり、
テレビ、ラジオCMを流す予定のところに何本も線が引いてあるものを、局の出した案(この値段なら視聴率のいいここの番組に二回流せるけどあとは深夜になるよ。とか。実際もっと複雑)
を元に媒体の人は作成します。

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パターン案、線引き とかいいます。
うーん、本当はもっと複雑なことが下のスペースに書いてあります。この絵、イメージとしては役割を果たしてるかと…ほんとすみません…
赤い線の下に視聴率の数字を書くこともあります。斜めは番組内、まっすぐの線は番組と番組の間に流すよってサイン。



実際はテレビ局ごとに紙が違っていたりします。手書きもあります。ビデオリサーチの機会をレンタルすれば自社オリジナルのパターン案の紙が作れます。


それを営業がチェックして、クライアントに見せます。

そこでクライアントが、
「この人気番組の中に流したい!」とか
「こんな時間に流したくない!」
「高い!」とか色々言うわけです。

でも線は視聴率の需要と供給でパズルのように組み合わせてから引いているので、時間を1時間ずらすとその一本の値段が変わるなんてこともザラです。つまり全体の値段が変わってしまうのです。

でもクライアントはたいてい予算を決めている。

なのでひとつの要望に応えるとゼロからすべての案を作り直す必要があります。
それをテレビ局の人とやり取りしつつ深夜までかかって作り直してまたクライアントに見せてまたダメ出し食らって………


文章じゃわかりにくいですよね…
でも私は入社前にこんなこと全く知らなかったので。これを知ったらテレビの仕事の印象、変わりませんか?そう、地味!そしてテレビの仕事というより作業ですね。

逆にパズルみたいなものや事務的、戦略的な仕事が好きな人には向いていそうです。
そしてメディア出稿の知識はとても奥が深く、
とにかくややこしい…

これが分かっていると社内+クライアントからめちゃくちゃ重宝されて仕事が増えて結局帰れません!←

私の会社にも30代後半でたくさんの人を追い越して昇進したメディアマスターがいます。
同い年で平社員の人が隣にいたりするので、
センスがいる仕事かもしれませんね。
計算もしなきゃいけない場面多いです!

話は逸れますが、テレビ局の人達は偉そうだけど(そうじゃない人もいますが!)面白い人が多いそうです。人付き合いが好きならこの仕事の美味しいところかもしれませんね!