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私の目線の広告業界

広告会社に勤める若手広告マンの見ている世界.理想と現実のギャップを埋めるために活用ください,

広告業界ってクリエィティブでおしゃれ?

「クリエィティブでおしゃれな専門職」

これは広告業界に入る前に私が一番思っていたことです。


 なぜなら、一般人の私が「広告の業界的なところ」を見ようとすると「宣伝会議」などの雑誌、カンヌや各種広告賞などが中心となるからです。


宣伝会議などには成功した華々しいプロモーション例が乗っていたり、広告賞では普通思いつかないような角度の切り口で商品を紹介したクリエイティブが紹介されていたりします。


ただ、こう言った仕事に囲まれるのが広告業界での当たり前と思うのはまちがいです。


そもそも

「クリエイティビティが必要とされない場合のほうが多い」

からです…


クリエイティビティあふれる広告というのは、大変な労力と経験や技術が必要です。

普通にものを考えていたら、白い犬を父親役に抜擢しようなんて思わないですよね。そんな思考に至るまでには様々な葛藤やボツ案、それにかけた長い時間があるわけです。


つまり…お金と時間がかかる!!!


そして大抵のクライアントはお金も時間もぜんっぜんない!!!(笑)


クライアントの払える予算が限られると、こちらもなんとか人件費を抑えて、と思いますのでクリエイティブのスタッフはチームにすら入りません。大した売上でないのにクリエイティブスタッフを動かすと広告会社にとって赤字になるからです。


なので営業が直接印刷会社や製作会社とやり取りすることもよくあります。私は営業ですが、あるクライアントのDMは私がデザインなどもしています。手書きでレイアウトを簡単に書いたものを印刷会社のデザイナーさんに形にしてもらいます。こうすることで安くすみます。また、クリエイティブスタッフがいない分、仲介人が減るので作業が早く進みます。


これはクリエイティブスタッフがいないために、そこまで凝ったものはできませんが、予算と時間という面でクライアントの要望と合致しています。


つまり、予算をかけてみんなをあっと振り向かせなくてもいいから、安く最低限伝わればいいです。っていうことです。そんなクライアントもたくさんいます。

(予算をかけていても、情報伝達ができればいい、冒険したくないということで、見た瞬間忘れそうな内容のTVCMを望まれるクライアントもいます)



逆にクリエイティビティを重視するクライアントは、お金に余裕がありブランディングの概念がしっかりした大手だったり、見た目にこだわりをもつ会社(インテリアやサロン、化粧品など)が多いと思います。


あとは、そもそもクリエイティビティというもの自体をクライアントが分かっていないケースも多いです。

クリエイティビティを付加しても理解されず、結局ださいデザインに戻されるということはよくあることです…


ということで、まとめると、多くのクライアントはクリエイティビティよりも低コスト、スピード、最低限の情報伝達を望んでいるために、クリエイティビティ溢れる仕事はなかなか出会えないということです。


もちろんこれは私の会社の話なので、大手広告代理店は別かもしれません。

というか大手さんは大きい仕事しか狙ってこないので状況はまた違うかもしれませんね。